推薦のお言葉をいただきました①

東邦大学大学院特任教授
安田 美弥子

 先日、新しく開発された病棟の勤務表作成ソフト『看護配置マイスター』の試行検討会に参加させていただきました。 いろいろの条件をインプットしてモデルの勤務表が示されたときに思わず「さすがコンピューター!」とうなってしまいました。

私自身は保健婦として働いていたので、勤務表つくりの大変さは友人の嘆きとしてしか経験がありませんが、公平な勤務表を作ろうと何日も悪戦苦闘してもなかなかスタッフの満足が得られないことの大変さには同情していました。

『看護配置マイスター』では、日勤だけとか夜勤だけ、などの個人の勤務条件だけでなく、新人だとか熟練などの看護師スタッフの経験、さらに内向的と外交的、情緒的と安定的などスタッフ の個性も条件として入力することができ、瞬時に勤務表が出来上がります。

さらに労務管理、医療安全管理、職場管理上の作成条件が満たされていない場合には警告、要注意のアラートとその内容が表示されます。 それらのリスクを回避や受容を判断し、条件に考慮した勤務表ができます。

また、翌月分のみならず 4ヶ月先までの勤務表が自動生成できますので、将来の入職、退職を 考慮した要件監視が可能になり、スタッフの補充必要度の診断ができ、早期にまた適切に採用条 件を決めることが可能で、計画的な人員確保ができるそうです。

将来的には、スタッフが生き生きと楽しく勤務できた条件や、「ヒヤリ、ハット」が生じてしまったときの条件などを後から簡単に振り返ることができるような機能を盛り込んでいきたいとのお話を開発担当の方からお聞きしました。カンファレンスやミーティングに活用すれば、医療事故を最小にして、スタッフが生きがいを感じられるような職場つくりに役立てることができるのではないかと思います。

どんなによいソフトでも使いこなせなければ意味がありませんが、『看護配置マイスター』は 導入時には担当者が病棟の条件を考慮して一緒に勤務表を作成してくれるといいます。

病棟勤務の経験はない私ですが、「一度試してみたらいかがでしょうか?」とお勧めしたいと思います。


【 安田先生プロフィール 】
東邦大学大学院医学研究科看護学専攻特任教授 保健師 医学博士(公衆衛生学) 東京大学医学部保健学科卒業。
横浜市および東京都北区保健師、東京都立保健科学大学教授、順天堂大学医療看護 学部教授等を経て、現職。
日本アディクション学会理事長、日本外来精神医療学会理事、等を歴任。
著作に『愛情の病理・共依存症』『家族が認知症になったとき』など。